(2013年6月29日)
「川柳句会の句集を発刊」
和歌山の生駒医師のつぶやきの中でも少し触れていただきましたが、昭和52年の春から僅か9カ月間でしたが、三重県立の精神病院の院長職を兼務で拝命しました。専門でないので、実務はやりませんが、管理職とて週に1回は出向いて医局というか医師会議に出て討議に参加しました。
後に病院の名称が変更になり、三重県立こころの医療センターとなり、その病床数が東京スカイツリーと同じ数字の634床だったと記憶しています。生駒先生の精神と心の使い方の区別も理解しやすい「つぶやき」でした。
次に東京近郊の目の不自由な方を中心とする川柳句会というのがあり、その世話人を数年くらいやっております。句会は月に1回の定例会のみですが、この度、句集を刊行し句友と共に楽しんでおります。東日本の大震災に寄せて次の句をおくりました。
東北に 届け声援 鎮魂歌
原発は もう要らないと 叫ぶ子ら
お粗末様でした。
(2011年6月29日)
「ラジオ体操の効用」
毎朝の六時半からのラジオ第一放送に合わせて行うラジオ体操を戸外で始めて16年目になります。あちこちで行われていますが、今は自力で歩いて行ける近くの公園の片隅で、持参の携帯ラジオにそってそれこそ10分間真剣に手足を動かしております。
『継続は力なり』と、健康を志向してこられた方達とリズムに乗って楽しくやっております。ラジオ体操は気分転換には良いが、運動量としては物足らないという専門家もおられます。でも目が不自由であり、高齢ともなればかなりの運動量ともなり、楽しい毎日です。
仲間も数人にふくらみ毎朝とはまいりませんが、僕は年間に355回くらい実施しております。冬はまだ周囲は日の出前とて、暗い時間帯ですが、仲間と交わす挨拶を一日の始まりと心得ております。筋力の増加はないにしても、力の維持には役立っているようです。
楽しい挨拶と会話は精神衛生上からも大いに力をいただけます。眠い朝もありますが、『早起きは三文の徳』と早起きして、体操の前の準備運動と膝などの屈伸とか足踏みに精出しております。
お金のかからない心身のストレス解消はラジオ体操の継続が一番だと自負しております。豪雨の日は室内で静かに手足を動かしております。
(2009年7月19日)
昭和6年生まれ。
昭和31年 医師免許取得。
臨床の整形外科医として肢体不自由児施設などに勤務。
父の関係もあり昭和38年行政官に転向し、旧厚生省に入省。
昭和41年、重度の障害者施設などの調査研究のため、西ドイツなどに出向く。
富山県・三重県にて、イタイイタイ病や四日市ぜんそくなどの公害対策に取り組む。
満50歳余、退官して高崎の重度の障害者施設 国立コロニー勤務。
日本赤十字血液センターなどを経て60歳余にてすべての職から離れる。
障害者の医療と福祉に捧げるのがライフワークであり、今は視覚障害者の医療従事者らと共に福祉の向上などに尽力。
併せて視覚障害者団体の人たちと地域に根ざした生活でありたいと精進している。
東京都世田谷区に在住。
【自作の川柳】
へそくりは 臍の中には 隠せない
アカンベイ すれば貧血 すぐ分る
偽薬 おっと危ない 命取り
鈍牛は ときどき昼寝 それで良い
歩く度 出会い触れ合い 弾む足
鮮やかに 女の命 紅の色