(2025年2月20日)
「雪道のウォーキング」
北海道では氷点下の真冬でもマラソン大会を開催しています。
雪の上を走る感覚は砂地を走るようなもので、足にかなりの負担がかかり、私が参加できるようなものではありません。そのため、雪が解けてからの大会を楽しみにし、ウォーキングをしています。
寒さ対策をしっかりして、オレンジ色のビブス(スポーツ選手が試合の時に着ているチョッキのようなもの)に「視覚障害」と大きくプリントし、周りに障害を知らせるために着ています。
スパイク付きのトレイルランシューズをはき、ポケットに飴やおやつをたくさん詰め込んで、少し長めのスキーポールを両手に携え、腕の振りに合わせて雪面を突きなが歩くのです。
以前は白杖を使っていたのですが、足元が悪いとバランスを崩して転んでしまうことと、真っ白な雪の背景では、白杖も溶け込んでしまい、わかりにくいと言われたので、ウォーキングの時はスキーポールに変えました。
歩くコースは国道の歩道で車1台が十分に通れるほどの広さがあります。
雪が積もるとその歩道の真ん中に、新しい道を造ったかのように、2人が並んで歩ける幅で、きれいに除雪がされるのでとても歩きやすいです。
除雪後の硬い雪面を靴裏で感じ、両手のスキーポールで淵の柔らかい雪をたどりながら進んで行きます。歩行者はほとんどいないので、国道を往来している車が私のギャラリーです。
地域のドライバーに「歩いていましたね」と言われることも多く、ちょっとした有名人でしょうか。
たまにランナーに会うと嬉しくなり、挨拶の声も弾んでしまいます。
下校中の小学生や中学生に会うと元気な声で挨拶をしてくれるので、とても元気をもらえます。
今日も誰かに会えるかもと楽しみにしながら、週に3日ほどウォーキングをしています。
身も心も健康で、いつまでも走ることが私の一番の願いです。
今年も怪我無く過ごせますように。
(2023年8月29日)
「北海道マラソン2023 完走!」
昨年、フルマラソンを初めて完走した。また一つ歳をとり、今年はゴールできるか不安でいっぱい。でも、それなりの努力はしてきたのだからと腹を括って挑んだ。スタート時の気温は30℃。絆とも呼ばれている伴走者と手と手を繋ぐ伴走ロープを握る。号砲とともに42.195km先のゴールを目指した。
前半は、暑さの次が雷のゴロゴロ音と私の目でもわかるほどの稲光、ドドーンとどこかに落ちた音で何度も体がこわばった。さらに進んで一番辛い35km地点を過ぎたら、今度は土砂降り。水たまりというよりも小川の中を走っている感覚だ。歩き出すランナーがどんどん増えていった。
激しい雨の音に混じって救急車の音が近づき、コース横をゆっくり通って行った。足が重い。残り1kmで止まりそうになり気持ちだけで進む。そしてラスト200mの大通りの直線道路。もうすぐゴールという時に精魂尽きてしまい、倒れそうになってしまった。
沿道の声援は聞こえていたが前のめりの体を起こせない。倒れないように伴走ロープにしがみつき、伴走者の「もうすぐだ、頑張れ」の声と、ゴールを目指しているランナーの励ましに支えられて何とかゴールできた。
結果、ネットで去年より2分以上縮めた5時間22分7秒。信じられなかった。ちなみに何人もリタイアしたこの大会の完走率は8割とか。
67歳、昨年に続いての2回目のフルマラソン完走はとても嬉しい。
見えなくても、見える人に支えられて挑戦し続けられることは、とても幸せな人生だなぁとしみじみ感じている。