【『ゆいまーるの会』にエール!!】  【機関誌】  Top


                    境 実香(さかい みか)〈協力会員〉

 なぜか私の心の中では『ゆいまーるの会』が昔からあったような気持ちになるほど、存在感のある集まりとなっています。

 当初、大里さんから、会発足云々のお話を伺ったときには、それぞれの職場での大変さを聞いていたので「良かった!何かが生まれますね。」という思いが湧き上がりました。
 そして、会全体の構想が煮詰まっていると思い込み、総会に向けての、とあるファミリーレストランの話し合いに参加した日のことは忘れられません。ここで、のちの事務局員となる、とても個性的なお二人に出会い、ここしばらく自分の中で休眠状態であった「何かに突進」というエネルギーを呼び覚まされた感でした。
 戸田先生にお目にかかったのもこの日が初めてでした。

 当日の話の中から伺えたのは、未確定部分が多く、1ヵ月ほどでスケジュール他を組み立てていくらしく、「おや、大変。少しでもお手伝いできれば」と思ったものです。
 その後、仮事務局の方が進めていくのを、横から眺めているだけで全くお手伝いもせず、そして、悲しいかな今日に至るまで遠くから眺めているだけです。
 それなのに、存在感として大きいのはなぜ?と考えてしまいます。

 私自身は30年以上の年月、多くの目の不自由な方たちと、その時代、その場所・背景にある問題に添った形で行動を共にさせていただきました。その一つ一つの実りが、すでに役目を終え過去の形式となってしまったものもあり、また、現状に続く土台となったものも多くありと、感慨ひとしおです。

 人生と同じ、ひとつとして、無駄な過程はないと信じたいです。
 『ゆいまーるの会』の今後の役割のひとつは、仲間となる方たちを温かく迎え支援できる交流の場であり、全員の知識の共有の場であることかと思います。
 多くの会員の方々がアンテナを張ることで、情報を受け入れるだけでなく、様々な現状を社会へ情報として発信していく会としてあって欲しいと願っています。

 ITの進歩で30年前と言わず、5年前とも比較にならないような生活環境の変化ですが、一人一人が毎日を過ごしていかねばならない部分での大変さは、形が違っても重さとしては変わらないのではないでしょうか。
 能力アップを強いられたり、速さを求められたりと、むしろ過酷な面もあるかもしれません。そんなことにへこたれず、交流の場から、より自分らしい方法を選びながら大事な人生を送っていただきたいと思います。

 「社会に発言しつつ日々の活動を世間に発信することで、ハンディーのある多くの方への励みとなる会」のひとつになるのではないかという私の期待が、心の中の存在感と結びつくのかもしれません。

 今一度『ゆいまーる』にエールを送ります!!