【佳代の俳句散歩】     【機関誌第2号】     Top


  ◆ 高知の句

                    戸 田 佳 代(とだ かよ)


  皿鉢料理 囲む人の輪 秋灯     (さわちりょうり かこむ ひとのわ あきともし)

  淡く濃く 紅葉の美しき 龍馬像   (あわくこく もみじのはしき りょうまぞう)

  天主へと 磨り減る階の 少し冷ゆ  (てんしゅへと すりへる かいの すこしひゆ)

  蕃茄熟れ 朝市巡る 高知弁     (とまとうれ あさいち めぐる こうちべん)

  家苞に 朝市で買ふ 鰹節      (いえつとに あさいちでかう かつおぶし)


   * 苞 つと(お土産のこと)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・