【佳代の俳句散歩(2)】     【機関誌第5号】     Top



                      戸 田  佳 代(東 京)



   春野菜 刻む包丁 目覚めさせ     (はるやさい きざむほうちょう めざめさせ)


   芭蕉坐像 時雨るる海を前にして    (ばしょうざぞう しぐるるうみをまえにして)


   カフェオレを手囲ひにしてあたたかく (かふぇおれをてかこいにしてあたたかく)


   今朝咲きし 白梅の香の新しき     (けささきし はくばいのかのあたらしき)