【発刊にあたって】     【機関誌第7号】     Top


                     代 表   守 田 稔(もりた みのる)(大 阪)


 2020年6月に機関誌第6号を発刊してから2年、『ゆいまーる』でもいろいろな出来事がありました。今回は第7号にちなんで、7つのトピックとして紹介したいと思います。

  トピック 1 「コロナ禍継続 ー リアルな集まりがすべてお休みに」

 2020年1月に初めて日本でも認めたコロナ感染。2022年3月現在も残念ながら未だ終息していません。ゆいまーるでは2020年3月から、直接顔を合わせるすべての集会(総会・関東地方会・関西勉強会)を中止しています。リアルな交流ができなくなり、改めてその大切さを感じています。ウィズコロナ時代と言われるようになりました。ゆいまーるでも、再び実際に会える形を模索していきたいと思います。

  トピック 2 「Zoomを使ったオンライン行事が登場!」

 コロナ禍になり、オンラインの集会が一気に増えました。ゆいまーるでも2020年6月、杉原千恵美さん、的場孝至さんの協力を得て複数回の「Zoomにつながる練習会」を開催しました。それから少しずつZoomを使える会員が増え、2021年度総会をはじめZoomを使ったさまざまな行事を行っています。全国各地の会員が同時に自宅で情報交換できるようになり、これまでになかったネットワークができました。

  トピック 3 「新たにPT交流会が誕生」

 2020年9月5日、Zoomを使った交流会の1つとして「PT交流会」が始まりました。藤原義朗さんはじめ理学療法士(PT)の会員が中心となり、仕事に関することだけでなく、さまざまなテーマで参加者と情報共有しています。
 現在、11回(2022年3月5日)まで回を重ね、今後も継続予定です。またZoomで「関東地方会」も再開され、「新入会員交流会」も適宜開催しています。

  トピック 4 「新制度に注目」

 2020年10月、「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」が開始されました。これは、重度障害のある人などにヘルパーを派遣し通勤支援や職場等における支援を実施する制度です。ゆいまーるでは2021年1月31日、Zoom特別講演会として指田忠司さんに「視覚障害者の就労にかかる合理的配慮の提供の現状と課題」のタイトルでご講演いただきました。制度としてはまだ発展途上ですが、私たちにも関わる可能性があり、今後も注目していきたいと思います。

  トピック 5 「国家試験にチャレンジ ー 合格者、続々登場」

 新たな資格を取得し、働き方の可能性を広げたい。そんな強い思いから2020年から2022年にかけて、公認心理師、社会福祉士・精神保健福祉士、あん摩マッサージ指圧師国家試験に複数のゆいまーる会員が挑戦し、合格されました。視覚障害をもつ受験者が少ない国家試験では、過去の受験に関わる参考情報が限られています。ゆいまーるでは、受験者自らが体験をまとめそれぞれ資料として本誌にも掲載しています。

  トピック 6 「受賞、おめでとうございます!」

 令和3年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰・内閣総理大臣表彰を、「PC-Talker」を開発、販売している株式会社「高知システム開発」様が受賞されました。その基礎となった日本初の「点字入力・音声出力ワープロ」の開発に携わったお一人が、有光勲先生です。現在、私たちの生活、仕事の多くを音声パソコンが支えてくれています。感謝の気持ちと共に、心からお祝い申し上げます。

  トピック7 「点字毎日『ゆいまーるのこころだより』 ― 好評につき2022年度も掲載継続」

 2019年6月から、点字毎日にて『ゆいまーるのこころだより』が連載されています。執筆メンバーも増え、渥美正彦、生駒芳久、大里晃弘、新地浩一、福場将太、守田稔、山脇かおりと7人のゆいまーる所属の精神科医・内科医が、月に1回「こころ」に関わる記事を順番に書いています。3年間36回までの連載が決まっていましたが、さらに1年延長のお話をいただき、今後もしばらく掲載予定です。


 機関誌第7号には、上記7つのトピックにまつわる話や、会員の生の声が掲載されています。また、特別企画「正会員に7つの質問」など新企画も登場。盛りだくさんな本誌を、ぜひご覧ください。