【この2年を振り返って】   【機関誌第7号】     Top


                 高 橋 美 也 子(たかはし みやこ)(大阪府)


 前回の機関誌に私が寄稿した文章を読み返してみた。2020年の2月頃のことを1から4に分けて書いていた。それぞれに関して、今思うことを記す。

 (1) 記録的な暖冬とあるが、今年は寒さの厳しい冬になっている。記録的な積雪になった地域もあると聞く。「滝のように雪が降ってきた」と、北海道の人が語るのを聞いて驚いた。私の住む大阪市は、今のところ積雪は一度もないのだが…。

 (2) 高原さんとのお別れについても述べた。まだスマホの連絡先から削除できずにいる。この2年間に他界された方の中には、コロナ禍のため家族葬などで見送られ、平時のようなお別れができていない方もいる。簡素な葬式には賛成なのだが、訃報そのものも知らずにいたということもあった。

 (3) ハワイ旅行の話だったが、コロナ禍で未だ日本は鎖国状態が続いていて海外旅行は困難だ。ちなみに、その時利用したエアアジアの日本法人は航空需要の激減で倒産してしまった。

 (4) パンデミックはまだ収束していない。仕事は従前どおりだが、趣味やプライベートでの他者との交流は大きく影響を受けた。多くの行事が中止になった一方で、Zoom等のビデオ会議システムがスマホで気軽に使えるようになり、普段よりも多く、遠くの方々と交流する機会を持てた。

 講演会の視聴などは便利だと感じたが、空気の動きや匂い、触感等が欠ける分、物足りなさも感じてしまう。でも、もはやコロナ前の世界がそのまま戻ってくることはないだろう。ポストコロナの世界を前向きに生きるしか道はない。