(2014年12月31日)
ゆいまーるにお世話になったのは、2014年9月にNHK第2ラジオの「視覚障がい者ナビラジオ」を聞いたことがきっかけでした。それから3か月と少し経過しましたが、いろいろな方々にお会いし、「無理しなくてもディーゼルエンジンのように」ゆっくり粘り強く歩めばいいんだという自信をつけさせていただき、元気になってきました。
ただ熟睡しますと午前3時くらいには目が覚めてしまい、最初は二度寝していましたが、この頃はそれをやめ、早朝から家族が寝静まって静かなリビングで音声と視覚を併用して、パソコンをがさがさとやっています。
職場では、OSがXPのパソコンを使って仕事をしています。弱視の私がどのように音声を使っているかと言いますと、見えやすい大きさまで文字を拡大しますと、職場のパソコンのディスプレイがワイドタイプでないために、文章の一行全体を見渡せず、文書表示を左に寄せたまま音声で状況確認をしながら文書作成をしています。
自宅のパソコンはワイド画面で文字を大きく表示しても、一行全体を見渡すことはできます。しかし視野狭窄もありますので、首を何回も左右に動かすとひどく疲れます。また、まとまった文書を流し読みしたいときには、音声での速読はかなり有効な手段で、晴眼者並みのスピードで内容の把握ができます。これらすべてを駆使して仕事を続けていたら、脳みそが悲鳴を上げまして、6年前に役職を降りた次第です。
先日、あるゆいまーるの会員の方からジョーズの雰囲気に似たソフトの存在を教えていただきました。これを使い始めてからは、反応の速さ、読み上げスピードがかなり速くできること、大抵のものはテキストデータに変換可能な構造になっていれば読み上げてくれる、マウスを使うとマウスポインターを持って行った先の内容を瞬時に読み上げる、など今までにない使いやすさを感じていまして、このフリーソフトをベースにして作られている「パソコンがきれいな音でしゃべるんです」という2万円前後のソフトを導入しようと考えています。
私の知り合いにいずれも理学療法士で網膜色素変性症で私より視力はありつつも、視野欠損範囲が広くなってきてまだがんばって職場の管理職を務めていて、へとへとになっている方、失明して精神的にまいっている方がいます。これらの方々にも「ゆいまーる」の存在を伝えていこうと考えております。