【「関西ゆいまーる勉強会」のこと】     【機関誌第3号】     Top


                     生 駒 芳 久 (和歌山)

 関西ゆいまーる勉強会は、関西に住む正会員と協力会員が中心となって2011年1月から年に5、6回開催されてきました。この会が開かれるようになったいきさつの一つは、せっかく関西という近くの地域に住みながら年2回のゆいまーる総会と交流会だけではもったいないということで、守田代表と森田有子さんらの発案で始まりました。

 2010年12月、大阪肥後橋にある日本ライトハウス情報文化センターにおいて、準備会が開かれました。その時の参加者は、守田、宮下、安部、吉岡の正会員と高原事務局および森田さんら協力会員6名、合計11名と、会場外からは正田事務局と生駒がスカイプを利用して音声だけで参加しました。

 この時、「視覚障害者のメンタルヘルス」をテーマに勉強していこうということが決まりました。また、「眼科診療に役立つカウンセリング、精神療法の基礎知識(気賀沢一輝)」という論文が大きなヒントを与えてくれました。そして、@ カウンセリング A 認知療法 B 森田療法から勉強していこうということになりました。
 早速、湯川さんが関西勉強会のメーリングリストを作ってくれました。また、スカイプ中継も担当してくれました。

 第1回は、2011年1月30日(日)、日本ライトハウス情報文化センターで行われました。講師の竹下八千代さんが、京都ライトハウスでのカウンセリングおよびグループワークの経験をお話しくださいました。
 第2回は3月でしたが、その直前の3月11日に「東日本大震災」が東日本を襲い、大きな被害をもたらしたことから、テーマを急遽変更し「災害時の視覚障害者のメンタルヘルス」について生駒が担当し、参加者で話し合いました。

 第3回(5月)、第4回(7月)、第5回(9月)は、当時、日本ライトハウス職員であった石森大介さんが「カウンセリング 〜 ロジャーズが提唱するパーソナリティ変化の必要にして十分な条件〜」と題して、具体例を挙げてわかりやすくお話していただきました。

 第6回(11月)、第7回(2012年1月)、第8回(3月)の3回は、守田稔代表が「認知療法」を担当しました。
 第9回(8月)、第10回(9月)、第11回(11月)、第12回(2013年1月)、第13回(3月)の5回にわたり、「実践・森田療法(北西憲二)」をテキストとして高原芳美さんが担当してくれました。

 第10回からは、会場が大阪市長居障害者スポーツセンターに移り、第14回からは、大阪市立難波市民学習センターに移りました。勉強会の参加費は、第1回から500円、会場費やお菓子、飲み物代に充てられていましたが、第15回から200円となり、飲み物その他は各自が用意することになりました。
 参加者数も増え、20名ほどになることもありました。そして、勉強会の後の昼食会やプチ忘年会、プチ新年会の場所は、その時々で会場近くのお店へと変わっていきました。

 第14回(7月)は森田有子さんが「視覚障害者のリハビリテーション」、第15回(9月)は、大西友子さんが「視覚障害のピアカウンセリング」、第16回(11月)は渥美正彦先生が「うつ病」、第17回(2014年1月)」は生駒が「障害者とストレス」、第18回(3月)は正岡哲先生が「なぜ子ども達は事件を起こすのか? 〜 精神科医がみた子どものこころ 〜」と題してそれぞれの会員が発表しました。

 守田代表が司会を務め、毎回出席者から活発な発言があり、内容がさらに深まりました。
 関西勉強会を通じて、正岡、渥美、仲の正会員とその家族をはじめとする協力会員が加わってくれました。今後も関西の会員の輪を広げ、親睦を深めていけることを期待しています。