戸 田 佳 代 (東京)
目交の 白鳥に蹲踞して憩ふ (まなかいの スワンにそんきょしていこう)
ごんぎつね 童話生む里 暖炉燃ゆ (ごんぎつね どうわ うむさと だんろもゆ)
尺寸の 雪踏みて来し 北の国 (しゃくすんの ゆきふみてきし きたのくに)
しもとにも 雪吊りの美し 北の果 (しもとにも ゆきつりのはし きたのはて)
*しもとは、枝の茂った若い木立(漢字は木偏に、旁は若)
四季咲きの 花片に日脚 白く伸ぶ (しきざきの かへんにひあし しろくのぶ)
* 四季咲きはバラの花