【発刊にあたって】     【機関誌第4号】     Top


                     代 表  守 田 稔


 気がつけば『ゆいまーる』が発足して、早8年。2年に1度発刊の当機関誌も、回を重ねてこのたび第4号の刊行となりました。ここまで継続してこられましたのも、ゆいまーるに参加されている方々、応援してくださる皆さまのお力によるものと感謝いたしております。

 近年、視覚障害をサポートする情報機器はますます進化し、それを上手に使うことができれば、仕事にもプライベートにも更なる可能性が広がるのではないかと日々感じています。ゆいまーるの中でもそのような機器を上手に活用されている会員が何名かおられ、2014年6月の第7回 通常総会では、アイパッドの活用法を紹介いただきました。

 その素晴らしさに私も感動し、早速、アイパッドを購入しました。今では片時も手放せなくなるほどすっかり使いこなしています、と本当は言いたいところなのですが…。現在、机の上で長い休眠状態に入っております。だいぶ放置して熟成されたと思いますので、また時間を見つけて使いこなせるよう励みたいと思います。

 第3号発刊からの2年間に『ゆいまーる』でも様々な活動・出来事がありました。
 2014年11月に、「ゆいまーる宮城交流会 in 南三陸・松島」を開催しました。語り部の方の貴重な講演を聞かせていただき、日ごろからの防災・減災への意識が何より重要であることを再認識しました。そして、美味しい海の幸をいっぱいいただきました。

 翌2015年10月の「ゆいまーる秋の交流会 in 大阪・箕面&兵庫・宝塚」では、ホテルで温泉、宴会、演芸観賞、ジャズの生演奏でゆっくりくつろぎ、翌日は宝塚観劇を正面の素晴らしい座席から楽しませていただきました。

 会員が講演する機会もいくつかありました。
 2014年6月の第110回 日本精神神経学会学術総会では、守屋医師の司会のもと、「日本における視覚障害をもつ精神科医の現状」のテーマで、3名の会員がシンポジウムで発表しました。

 また、2015年11月の第23回職業リハビリテーション研究実践発表会では、生駒医師が「視覚障害をもつ医療従事者が、新しい職場で働く時に 〜 職場介助者の必要性と制度利用の問題点について 〜」のタイトルで発表しました。

 一方、悲しい出来事もありました。2015年6月4日、会員の仲正宏さん(理学療法士・神戸市)が約半年の入院・闘病の後、永眠されました。仲さんには、関西での総会・勉強会にいつも多大なお力添えをいただいていました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 当会では多くのボランティアの方にもお世話になっています。日本盲人福祉委員会福祉助成金からは、当会をサポートしてくださっているボランティアのためのパソコン用音声ソフトをご寄付いただきました。
 そして、地域交流の意義も含めて行っている「関西ゆいまーる勉強会」「関東地方会」も、引き続きがんばっております。

 今回の機関誌第4号にも、多数の力作が寄せられました。ゆいまーる会員が日々感じている等身大の気持ちを、一人でも多くの皆さまにお読みいただければ幸いです。