【佳代の俳句散歩(2)】     【機関誌第6号】     Top



                  戸 田 佳 代(とだ かよ)(東京都)



   笹鳴きや 琵琶湖眺むる 鶏二句碑 (ささなきや びわこながむる けいじくひ)

                    *橋本鶏二は昭和初期の俳人、エッセイスト。


   屋上の葉牡丹 空へ渦を巻く   (おくじょうのはぼたん そらへうずをまく)


   竜天に登る城下の石畳      (りゅうてんにのぼる じょうかのいしだたみ)


   縄飛びの中に 朝月入れて跳ぶ   (なわとびのなかに ちょうげついれてとぶ)


   金目鯛 娘が捌き解き分ける    (きんめだい むすめがさばき ときわける)