【オンラインPT交流会の始まりと10回の歩み】 【機関誌第7号】 Top
藤 原 義 朗(ふじはら よしろう)(高知県)
1.電話会議
介護や福祉の集会で内容を知ってもらうために劇のシナリオを書き、練習にブラステル・カンファレンスコールという電話会議システムを使っていた。また、視覚障害子育て組織のおしゃべり相談会でも利用していた。
さて、高知県で新型コロナの第一報は2020年2月である。その時は「オンライン」「ズーム」という言葉を毎日使うとは思わなかった。というより知らなかった。
そこで今回、パソコンのメールホルダーをのぞいてみた。
2.オンライン
【2020年】
3月 コロナ感染増大により20年度のゆいまーる総会は中止決定。
4月 守田医師が会員へコロナストレスアンケートを実施。
5月 佐藤由希恵STからスカイプを使って飲み会をしている話を聞いた。
最初は意味がわからなかった。守田医師にパソコンの得意な小林茂敏PT、佐藤STが加わり、オンラインが現実になってきた。
ゆいまーるのPTは、正会員6名、協力会員6名である。小林PTに「どのような情報アイテムを利用しているのか」アンケートをしていただく。この頃からゆいまーる以外でもオンライン交流会や学習会が始まる。PT協会はズーム。
娘に大学で何を使っているか聞くが、何度聞いても覚えられない名前のソフトである。
6月 ゆいまーる「ズームを使っての練習交流会」始まる。
以後数回、守田医師を中心に行われる。時には居酒屋「道頓堀」。
それでもまだ藤原は電話会議システムにこだわっていた。
私に講演依頼のある団体は高齢者が多く電話会議が多い。
小林PTよりアンケート報告、PT会員は、
・オンラインミーティングの基本的な土台がある。
・不慣れな人もあり練習の必要がある。
7月 PT交流会の話が持ち上がる。ゆいまーる役員会ズームで実施。
8月 PT交流会準備会
3.経過
【2020年】
第1回 9月5日「クリニックでの現状とカルテ記載」
話題提供者 吉金 英二PT(参加12名)(以下、話題提供者、参加人数)
第2回 10月17日「PT歴40数年の経験と課題提供」
藤本 善一PT(14)
【2021年】
第3回 1月9日「公認心理師 国家試験受験上の配慮、PTの経験が介護相談への役立ち」
S・PT(15)
第4回 2月27日「職業リハビリテーション」
川上 真弓PT、佐藤 正純医師、武田 健一PT 他(22)
第5回 4月3日「図書館の利用と情報入手」
川上 真弓PT、大里 晃弘医師(25)
第6回 5月8日「包括ケア病棟」
樅山 大輔PT(13)
第7回 8月14日「定年 60歳の迎え方」
佐藤 正純医師 他(18)
第8回 10月2日「心因性疼痛の治療法 〜 身体症状症の話 〜」
守田 稔医師(27)
第9回 12月4日「障害年金」
正岡 緑医師 他(21)
【2022年】
第10回 1月22日「文字や物の認識アプリの紹介」
下川 保夫医師、石原 純子看護師(17)
4.感想めいた総括
@ 多くの人にお世話になってきた。
A コロナ感染の心配で、直に会えないことが、オンラインという大ジャンプになった。
B PTより医師をはじめ多職種の参加があり、広い視野で話が進んだ。
C PTの専門性を生かしたテーマにしたいと思っているが、演題の設定ができず、要望や興味のあることに基づき藤原が勝手に進めてきた。
D「何とかつながるようになりそうです」という電話もいただいた。
E テーマによっては図書館で情報を得たり、役所へ行き資料作りをした。
特に労働や職業リハビリシステムなど、勉強になった。
F PT交流会は一つの入り口であり、ゆいまーる会員が得をするのであればどんな内容でもよい。
ゆいまーるは、みんなが先生、みんなが生徒。
「さあ、今度は何をしようかな!」
* PT 理学療法士(Physical Therapist)
ST 言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist)