【追悼】戸田 陽先生に感謝の意を込めて 【機関誌第8号】 Top
「戸田 陽先生を偲んで」
佐 藤 正 純(さとう まさずみ)(東京都)
戸田陽先生とは、ゆいまーる発足準備の時に初めてお会いしてから、その後も何度か直接お会いしてお話ししたり、メールでもやり取りをさせていただきました。とても印象に残っているのは、その抜群の記憶力で人の名前を覚えて親しく話しかけてくださったことや若い人たちに大変な気遣いをされていたことです。
私は失明してから人の名前を覚えるのが苦手になったのですが、戸田先生は初対面の私の名前をしっかり覚えていてくださったうえに、私の誕生日の6月10日が初期のゆいまーるの総会の日に近かったことから私の誕生日まで覚えていて声をかけてくださったので、僭越ながら大先輩に可愛がっていただいたように感じていました。
それから、私が社会復帰する直前の2000年からずっと参加している杉並区の障害者高齢者バンド「ハローミュージック」のクリスマスコンサートにも、ゆいまーるが発足して間もない頃、当時の事務局のお二人と一緒に応援に来てくださいました。
ステージが終演した後、バンドのメンバーや応援に来てくれた私の同級生たちが楽器や会場の後片付けをしてくれていたのですが、戸田先生は、その一人一人に「お疲れさまでした」と ねぎらいの声をかけておられたことを、後日知りました。その後輩に対する気遣いの幅広さに改めて感服しました。
以上、戸田陽先生を偲んで、そのお人柄に一言加筆させていただきました。