【佳代の俳句散歩 (1)】     【機関誌第3号】     Top


                      戸 田 佳 代 (東京)


   磨かれし 窓に富士容れ 初御空  (みがかれし まどにふじいれ はつみそら)


   新境地 拓く異国へ 年新た    (しんきょうち ひらく いこくへ としあらた)


   藻岩山 真上に仰ぐ 冬銀河    (もいわやま まうえにあおぐ ふゆぎんが)(北海道)


   冬虹の 輪を潜り行く 鳥の群れ  (ふゆにじの わをくぐりゆく とりのむれ)


   旅の夜の 成吉思汗の 火照りかな (たびのよの じんぎすかんの ほてりかな)