【年末のご挨拶】     【機関誌第5号】     Top


                        佐 藤 正 純(さとう まさずみ)(東 京)


 今年1年のご厚情に心より感謝申し上げます。
 今年は、医療相談員として入職後10年となった職場の介護付有料老人ホーム はなことば新横浜2号館が、ソニーグループの子会社(株)プラウドライフに移行しましたが、早春よりその職場の配慮で日本盲人職能開発センターへ12日間の研修に出張させていただき、パソコンのウインドウズ]への移行と、PCトーカー、マイメール、ネットリーダーなどソフトの習得を達成できました。

 それに続いて、今年度から専門学校救急科の非常勤講師削減で空いた仕事の穴を埋めるために、文教大学で就職活動を進めました。
 当初は視覚障害者の講師の前例がないとの声に阻まれながらも、高校、大学の同窓生の粘り強い応援、そして恩師 山本先生の力強い推薦状をいただいて、つい先日、来年度のシラバスと出講可能曜日の提出までこぎつけることができました。

 来年度は、健康栄養学部管理栄養学科の非常勤講師として医療概論という科目を担当することになりましたが、京都大学公衆衛生学教室の出身で、生前はあまり親子が円満であるとは言えなかった亡父の道のりを追うように、私にとっては未知の学科で初めての教科書に挑戦しなければなりません。

 それと同時に以前より非常勤講師をしている筑波大学附属視覚特別支援学校 高等部専攻科理学療法科(神経内科)では、従来の教科書が再販されず、群馬大学や横浜市立大学神経内科の先生のアドバイスで新しい教科書を選定、こちらもその教科書での講義資料の作成が必要となりました。
 来年は久しぶりに自転車操業で全力投球の1年となりそうです。

 生活面では、雨が多かった今年は白杖が滑ってしばしば転倒した反省から、理学療法科の先生のアドバイスで購入した三点の石突から安全性を得られるようになりました。また、これはつい先日ですが、通勤経路の乗換駅であるJR菊名駅が大幅に改築されたのに合わせて駅職員の協力と、自らの言葉の道案内の改良で安全な通勤を得られるようになっています。

 来年はこれらの新しい課題と戦いながら私も還暦を迎えることになり、大幅な改築も予定されている職場で、継続雇用について会社と話し合うことになりますが、またこの1年を諦めることなく一歩ずつ歩んでいきたいと思っております。
 どうぞ、ご指導をよろしくお願いいたします。

 2017年(平成29年) 12月31日